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重要公式・計算式一覧

頻出の計算式を、意味と戻り先を含めて整理する

このページの役割

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このページは、何を求める式か を短く確認するための付録です。公式集だけで完結させず、各式が使われる 元ページ典型的な出題場面 に戻るための入口として使います。

学習のポイント

  • まず 式の形 より 何を求める式か を先に言えるようにする
  • 次に 単位分母 / 分子符号 の取り違えを防ぐ
  • 事例Ⅳは 公式時間配分 を分けずに覚える

計算を始める前のチェック

確認項目先に見ること典型的に崩れる式
何を求めるか価値額効率収益性在庫量 のどれかNPVPIROA
単位%個数売上高 のどれか損益分岐点売上高EOQ
分母 / 分子資本基準売上基準 か、変化率どうしROA価格弾力性
税効果と符号1 - 税率 の掛け先、控除項目の向きWACCFCF
最終年度回収残存価値運転資本回収 を足したかNPVFCF

略語から引く

略語何を見る式かまず戻るページ
BEP損益分岐点。利益がゼロになる売上や数量損益分岐点分析
ROA総資本収益性収益性分析
ROE自己資本収益性収益性分析
FCF投資後に企業が自由に使える現金キャッシュ・フロー管理
NPV投資案の価値額事例Ⅳ NPV と投資意思決定
PI投下資本あたりの効率収益性指数法
WACC資本コストの加重平均ファイナンス
EOQ在庫費用を最小にする発注量生産管理 プランニング

問題文の言い換えから引く

問題文での言い方先に引く式まず戻るページ
採算が取れる最低売上損益分岐点売上高損益分岐点分析
本業で生む現金営業CF事例Ⅳ CF と運転資本
投資後に手元へ残る現金FCFキャッシュ・フロー管理
投資案の価値額NPV事例Ⅳ NPV と投資意思決定
投下資本あたりの効率PI収益性指数法
在庫費用を最小にする発注量EOQ生産管理 プランニング
物価変動込みの国内総生産の水準GDPデフレーターマクロ経済学

経済学・経済政策

公式・計算式何を求めるか典型的な出題場面まず戻るページ
価格弾力性 = 需要量の変化率 / 価格の変化率価格変化に対する需要反応弾力性と売上高の関係ミクロ経済学
GDPデフレーター = 名目GDP / 実質GDP × 100物価変動を含む産出物価水準物価指数の比較マクロ経済学
乗数 = 1 / (1 - 限界消費性向)財政支出増の波及効果乗数、IS シフトマクロ経済学

式の形を先に固定する

Ep=ΔQ/QΔP/PE_p = \frac{\Delta Q / Q}{\Delta P / P}

価格弾力性は、価格が 1% 変化したとき需要量が何% 動くか を見る式です。符号そのものより、絶対値が 1 を超えるか売上高がどう動くか を先に確認します。

GDPデフレーター=名目GDP実質GDP×100\text{GDPデフレーター} = \frac{\text{名目GDP}}{\text{実質GDP}} \times 100

GDPデフレーター は国内総生産全体にかかる物価変動を見る指標です。CPI と同じ物価指数として扱わず、何を分母にしているか を分けます。

乗数=11c\text{乗数} = \frac{1}{1-c}

c限界消費性向 です。財政支出の波及効果を聞かれたら、消費に回る割合が高いほど乗数が大きくなる と一緒に思い出します。

財務・会計

公式・計算式何を求めるか典型的な出題場面まず戻るページ
損益分岐点売上高 = 固定費 / 限界利益率利益がゼロになる売上高CVP、安全余裕率損益分岐点分析
ROA = 売上高営業利益率 × 総資本回転率総資本に対する収益性経営分析、事例Ⅳ収益性分析
FCF = 税引後営業利益 + 減価償却費 - 設備投資 - 運転資本増加企業が自由に使える現金企業価値、投資評価キャッシュ・フロー管理
NPV = 各年の現在価値合計 - 初期投資投資案の価値投資意思決定、事例Ⅳファイナンス
WACC = 負債コスト × (1 - 税率) × 負債比率 + 株主資本コスト × 自己資本比率資本コストの加重平均企業価値、投資判断ファイナンス

事例Ⅳで崩しやすい式

WACC=kd(1t)DD+E+keED+E\text{WACC} = k_d (1-t)\frac{D}{D+E} + k_e \frac{E}{D+E}

負債コスト にだけ 1 - 税率 がかかる形を先に固定します。税引後負債コスト資本構成比率 を別々に処理すると、符号や掛け先を崩しにくくなります。

NPV=t=1nCFt(1+r)tI0\text{NPV} = \sum_{t=1}^{n} \frac{CF_t}{(1+r)^t} - I_0

NPV は、各年の CF を割り引いてから 初期投資 を引く式です。割り引く最後に引く を同じ段で処理する癖をつけると、途中で回収項目を落としにくくなります。

FCF=NOPAT+減価償却費設備投資Δ運転資本\text{FCF} = \text{NOPAT} + \text{減価償却費} - \text{設備投資} - \Delta \text{運転資本}

営業CF と混ざりやすいときは、設備投資運転資本増加 を控除するところまで入っているかで見分けます。

運営管理と店舗管理

公式・計算式何を求めるか典型的な出題場面まず戻るページ
EOQ = √(2DS / H)経済的発注量在庫管理生産管理 プランニング
安全在庫 = 安全係数 × 需要の標準偏差 × √調達期間需要変動に備える在庫在庫管理、サービス水準生産管理 プランニング
交差比率 = 粗利益率 × 商品回転率売場の投資効率販売管理指標店舗・販売管理

事例Ⅳで繰り返す式

公式・計算式何を求めるか典型的な出題場面まず戻るページ
営業CF = 税引後利益 + 非資金費用 ± 運転資本増減本業で稼いだ現金CF、資金繰り事例Ⅳ CF と運転資本
期待値 = Σ(各ケースの値 × 発生確率)不確実性込みの平均値デシジョンツリー事例Ⅳ NPV と投資意思決定
安全余裕率 = (実際売上高 - 損益分岐点売上高) / 実際売上高赤字までの余裕CVP、利益計画事例Ⅳ CVP と利益計画

何を求めたいかから引く

求めたいもの最初に見る式見分けるポイントまず戻るページ
黒字ライン損益分岐点売上高売上高で聞くか、数量で聞くかを先に切る損益分岐点分析
投資案の価値NPV金額の大きさで比較するか、効率で比較するか事例Ⅳ NPV と投資意思決定
投資効率PI資本制約があるか、相互排他かを先に見る収益性指数法
企業が自由に使える現金FCF設備投資と運転資本増減まで含むかキャッシュ・フロー管理
在庫の最適量EOQ発注費と保管費のバランスを見る式か生産管理 プランニング
需要変動への備え安全在庫欠品防止のための在庫か、発注ロットか生産管理 プランニング

誤用パターンから引く

ありがちな誤り直す観点まず戻るページ
損益分岐点売上高固定費 / 限界利益 をそのまま使う限界利益率 を使う式か、数量 を使う式かを先に分ける損益分岐点分析
営業CF設備投資 を混ぜる営業CF は本業、FCF は投資控除後と役割を分ける事例Ⅳ CF と運転資本
WACC を税引前負債コストで計算する負債コストには 1 - 税率 を掛けるファイナンス
NPV で最終年度の回収を落とす残存価値運転資本回収撤退価値 を最後に足す事例Ⅳ NPV と投資意思決定
PI が高い案を相互排他的でもそのまま選ぶPI は効率、NPV は価値額と役割を分ける収益性指数法
ROAROE の分母を逆にするROA は総資本、ROE は自己資本で確認する収益性分析
GDPデフレーターCPI を同じ物価指数として扱う対象範囲が 国内総生産全体家計消費 かを分けるマクロ経済学

混同しやすい式

組み合わせどこが違うかまず戻るページ
営業CFFCF営業CF は本業の現金、FCF は投資控除後の自由現金事例Ⅳ CF と運転資本
ROAROEROA は総資本基準、ROE は自己資本基準収益性分析
NPVPINPV は価値の絶対額、PI は投下額あたり効率事例Ⅳ NPV と投資意思決定
GDPデフレーターCPIGDPデフレーター は国内総生産全体、CPI は消費者物価マクロ経済学
損益分岐点売上高損益分岐点販売数量売上高 で問うのか、数量 で問うのかが違う損益分岐点分析
売上高営業利益率ROA売上高営業利益率 は利益率、ROA は資本効率まで含めた指標収益性分析

単位・符号・最終年度回収の確認欄

確認項目見るポイント引っかかりやすい式
売上高ベースか数量ベースか固定費 / 限界利益率 なのか 固定費 / 単位当たり限界利益 なのかを分ける損益分岐点売上高、損益分岐点販売数量
税引前か税引後か負債コスト にだけ 1 - 税率 がかかっているかを見るWACC、NOPAT、FCF
増加は控除か加算か運転資本増加 は現金流出、減少 は現金流入と捉える営業CF、FCF、NPV
最終年度の回収を入れたか残存価値、売却価値、運転資本回収を最後に足すNPV、デシジョンツリー
年利か月利か期間と割引率の単位をそろえるNPV、現在価値計算
割合か実額か指標の比較なのか、金額の比較なのかを混ぜないROA、ROE、PI、NPV

式で迷ったとき

典型的なつまずき

  • 何を求める式か を決めずに代入を始める
  • 略語だけ見て、価値額効率 かを切らずに式を選ぶ
  • 数量ベースと売上高ベースを混ぜる
  • 符号、税効果、最終年度回収を落とす
  • 公式集だけ見て、元の解法ページへ戻らない

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