事例Ⅳ CF と運転資本
営業CF、FCF、運転資本、資金繰りの読み方を整理する
事例Ⅳの CF は、利益が出ている と 現金が残る を切り分けられるかで安定感が変わります。営業 CF、FCF、運転資本、月次資金繰りを同じ向きで読み、符号と最終年度処理を落とさない型を固めます。
このページの使い方
運転資本の増加は 資金流出、減少は 資金流入 と固定します。営業、投資、財務 を混ぜず、最終年度では 運転資本回収 と 残存価値 を別欄で見直します。
このページの役割
先に固定すること
利益と現金を分ける
利益 と 現金 を分けて考え、発生と回収を混同しないようにします。
運転資本の向きを固定する
運転資本の増加は 資金流出、減少は 資金流入 と置き、符号の逆転を防ぎます。
回収論点を別で見る
最終年度は 回収 や 残存価値 を別欄で確認し、通常年と同じ処理で流さないようにします。
CF 型の処理順
| 手順 | 何をするか | 外せない確認 |
|---|---|---|
| 1 | 利益から現金増減へ直す | 減価償却を戻し、税金を控除する |
| 2 | 売上債権、棚卸資産、仕入債務の増減を確認する | 符号を逆にしない |
| 3 | 営業 / 投資 / 財務へ分ける | 借入返済や設備取得を混ぜない |
| 4 | FCF や月末現金へつなぐ | 初年度と最終年度の処理を見直す |
よく出る論点
| 論点 | 先に見ること | 失点しやすい点 |
|---|---|---|
営業 CF | 非資金費用と運転資本増減 | 売掛金増加をプラスにする |
FCF | 税引後営業利益、減価償却、投資額 | 財務 CF を混ぜる |
運転資本 | 売上増加と在庫増加の先行 | 日数と金額をつなげない |
資金繰り | 月次の流出タイミング | 納税や返済を忘れる |
典型例題
| 例題の型 | 処理順 | 最後の確認 |
|---|---|---|
当期純利益 500、減価償却 120、売掛金 80 増、買掛金 30 増の営業CF | 純利益 + 非資金費用 - 運転資本増減 | 売掛金増加はマイナス、買掛金増加はプラス |
売上増加に伴う運転資本増 を含む FCF | 税引後営業利益 + 減価償却 - 投資 - 運転資本増 | 財務CFを混ぜない |
月次資金繰り | 営業 / 投資 / 財務の流れで並べる | 納税と返済の時点 |
誤答例と直し方
| 誤答例 | どこが弱いか | 直し方 |
|---|---|---|
売掛金が増えたので営業CFは増える | 発生と回収を混同している | 売掛金増加は まだ回収していない と読む |
FCF = 営業CF + 借入金増加 | 財務CFを混ぜている | FCF は営業と投資だけで作る |
最終年度も通常年と同じ処理 | 回収論点を落としている | 運転資本回収や残存価値を別欄で確認する |
年度差の見方
| 時期 | 出やすい型 | 見るべきこと |
|---|---|---|
R3〜R5 | 営業CF、基本的な運転資本 | 符号と分類を安定させる |
R6〜R7 | 月次資金繰り、FCF、設備投資との接続 | 初年度 / 最終年度と資金ショートの読み方を強める |
よくある失点
営業 CFと財務 CFを混同する- 運転資本の符号を逆にする
FCFに借入金や配当を入れてしまう- 最終年度の回収を落とす
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