論理的記述の技術
因果、MECE、結論ファースト、主語の一致を使って答案を短く通す型を整理する
このページの役割
良い材料が拾えていても、文章が散ると得点につながりにくいため、短い字数で論理を通す型を固定するページです。
学習のポイント
結論
最初の 1 文で答えの中心を置き、後続の根拠や効果がぶれないようにします。
因果
施策 → 直接効果 → 最終効果 の流れを明示し、飛躍した文章を避けます。
整理
要素の重複や抜けを減らし、誰が何をするか が最後までぶれない文章に整えます。
書き方の型
結論ファースト
A 社は既存顧客の深耕を優先すべきである のように、答案の最初に設問への答えを短く置きます。
因果でつなぐ
もっともらしく見えるだけの文章を避けるため、施策 → 直接効果 → 最終効果 を順に置きます。
MECE と主語を揃える
人材面 / 組織面、既存顧客 / 新規顧客 のように切り、主語が A 社 か 営業担当者 かを途中でずらしません。
事例別の短文テンプレート
事例Ⅰ
〜を進めるため、〜を整え、〜を高める
事例Ⅱ
〜を対象に、〜を訴求し、〜につなげる
事例Ⅲ
〜工程で〜を見直し、〜を減らして、〜を改善する
事例Ⅳ
〜が低いため、〜を見直し、〜を改善する
悪文例と改善例
| 場面 | 悪文例 | どこが弱いか | 改善例 |
|---|---|---|---|
| 事例Ⅰ | 人材育成を強化する | 誰をどう育てるか、効果がない | 若手中核人材に OJT と研修を行い、技能承継を進めて属人化を抑える |
| 事例Ⅱ | SNS を活用して売上を増やす | 顧客、価値、導線がない | 観光客を対象に地域食材の体験価値を SNS で訴求し、EC と店頭来訪を増やす |
| 事例Ⅲ | 工程を改善して効率化する | 工程、方法、QCD がない | 加工工程の段取りを内段取りと外段取りに分け、待ち時間を減らして納期遵守率を高める |
| 事例Ⅳ | 利益率が低いので改善する | 根拠と改善方向が曖昧 | 売上高営業利益率が低いため、値引き依存を見直し粗利率を改善する |
削る順番
| 字数が足りないとき | 先に残すもの | 後で削るもの |
|---|---|---|
| まず 40 字前後まで削る | 結論、対象、施策の核 | 前置きの背景説明 |
| 次に 60 字前後へ整える | 与件根拠の要点 1 つ | 似た効果の言い換え |
| 最後に 80〜100 字へ広げる | 直接効果と最終効果 | 抽象語だけの補足 |
重複を防ぐ切り口
| 書き分けたい場面 | 先に切る軸 | 例 |
|---|---|---|
| 事例Ⅰ | 組織面 / 人材面 | 権限移譲 と 育成制度 を混ぜない |
| 事例Ⅱ | 誰に / 何を / どう届けるか | ターゲット と 媒体 を混ぜない |
| 事例Ⅲ | 工程 / 原因 / 改善策 | 問題点 と 対策 を同じ文に押し込まない |
| 事例Ⅳ | 指標 / 根拠 / 改善方向 | 指標名だけ並べず、助言までつなぐ |
典型的なつまずき
- 背景説明が長く、結論が後ろに回る
- 因果の途中が抜けて飛躍した文章になる
- 同じ意味の要素を言い換えて重複させる
- 主語が入れ替わって何が変わるのか不明になる
問題を解くときの観点
- 先頭 1 文で答えが見えるか
なぜそうなるかが 1 段ずつつながっているか- 切り口に重複や抜けがないか
- 主語と対象が最後まで一致しているか
- 削るなら何を残し、何を削るかを決めているか
仕上げの確認
- 結論が最初にあるか
- 与件根拠か数値根拠が 1 つ以上あるか
施策と効果が切れていないか- 主語が
A 社、顧客、工程担当などで途中からずれていないか - 同じ意味の言い換えを 2 回書いていないか
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