事例Ⅱの設問型
顧客、価値提案、流通を中心にした設問パターンの読み分け方
このページの役割
事例Ⅱでは、施策名より先に 誰に / 何を / どのように / どんな効果 のどこを問う設問かを見分けます。顧客が曖昧なまま施策だけを書く流れを、この段で止めます。
このページの役割
まず 誰に、何を、どのように のどこが問われているかを見抜き、そのあとで 事例Ⅱの答案骨子 へ進むためのページです。
まず固定する視点
顧客と価値提案で見る
事例Ⅱは、顧客 と 価値提案 の視点で書く試験です。
4点を一貫させる
施策だけでなく、誰に、何を、どのように、どんな効果 を一貫して書きます。
与件外の発明を防ぐ
与件にない顧客や商品を作らず、地域性、強み、既存資源に寄せて考えます。
設問型の全体像
| 設問型 | 典型的な聞かれ方 | 与件から拾う根拠 | 答えで外せないこと |
|---|---|---|---|
| ターゲット設定型 | 新規顧客、重点顧客、市場細分化を問う | 顧客属性、利用場面、購買理由、地域特性 | 誰に を具体化し、強みとの接点を書く |
| 既存顧客深耕型 | リピート、関係強化、LTV 向上を問う | 顧客接点、会員情報、購買履歴、口コミ | 継続接点と客単価 / 来店頻度の効果を書く |
| 新商品・新サービス型 | 新商品、体験設計、セット提案を問う | 強み、既存商品、顧客ニーズ、競合との差 | 何を 提供するかを与件の強みで説明する |
| 販路・販促型 | EC、SNS、イベント、チャネル、協業を問う | 既存販路、来店導線、媒体、連携先 | どのように 届けるかと接点設計を書く |
| データ読解型 | 表、グラフ、構成比、推移を読み解かせる | 数値の増減、構成比、季節差、顧客差 | 印象ではなく、数値変化を根拠にする |
| 価格戦略型 | 価格設定、時間帯別料金、サブスク、費用負担を問う | 需要の時間帯分布、価格感度、支払い負担 | いつ・誰に・いくらで を組み合わせ、需要平準化か継続利用の効果を書く |
設問文の言葉で読み分ける
| 設問文の言葉 | 見る軸 | 最初に確認すること |
|---|---|---|
ターゲット、顧客層、新規顧客 | 誰に | 強みとニーズの交点があるか |
商品、サービス、価値、差別化 | 何を | 既存資源を使えるか |
販路、販促、SNS、EC、イベント | どのように | 接触点をどう増やすか |
効果、期待される成果 | 効果 | 来店数、客単価、再来店、認知のどれか |
図表、データ、傾向 | 根拠 | 数値の変化と対象顧客を結べるか |
価格、料金、費用負担、支払方法 | 誰にいくらで | 価格感度の高い層と需要の偏りを確認 |
典型例題
| 例題の型 | 見抜き方 | 最初に置く答えの軸 |
|---|---|---|
新規顧客を開拓する施策を答えよ | ターゲット設定型 | 誰に、強み、接点 |
既存顧客の再来店を増やす施策を答えよ | 既存顧客深耕型 | 継続接点、客単価、頻度 |
地域資源を生かした新商品を答えよ | 新商品・新サービス型 | 顧客ニーズ、強み、差別化 |
SNS と EC を活用した販促を答えよ | 販路・販促型 | 媒体、導線、効果 |
年代別売上構成比の変化を踏まえて助言せよ | データ読解型 | 数値変化、対象顧客、施策 |
混雑時間帯を平準化する価格設定を答えよ | 価格戦略型 | ターゲット、時間帯差、価格差、需要平準化 |
実年度の小問例
この表は、年度 からではなく どの型の小問として扱うか を決めるための補助です。問題番号を確かめたいときは 第2次試験 設問索引 を併用し、ここでは ターゲット / 深耕 / 商品 / 販促 / データ読解 / 価格戦略 のどこへ戻るかを固定します。
年度差が出やすいポイント
| 区分 | 比重が高い型 | 読み方の注意 |
|---|---|---|
R3〜R5 で繰り返し出る型 | ターゲット設定、協業、新商品、SNS 活用 | 誰に と 何を を地域性と強みで結ぶ |
R6〜R7 で比重が高い型 | ブランド価値、オンライン連動、価格戦略、LTV | どのように と 効果 を具体化する |
年度別小問例
| 年度 | 問題番号 | 典型テーマ | 見る軸 | 先に当てる型 |
|---|---|---|---|---|
R7 | 第2問 | 混雑時間を平準化する価格戦略 | ターゲット、時間帯、価格差 | 価格戦略型 |
R7 | 第3問 | 顧客情報の蓄積と活用 | 継続接点、LTV、情報活用 | 既存顧客深耕型 |
R6 | 第2問 | ふるさと納税返礼品でファンを増やす施策 | 地域ブランド、認知、接点 | 販路・販促型 |
R6 | 第4問 | 店舗と EC の両利用を増やす施策 | オムニチャネル、再来店、関係維持 | 既存顧客深耕型 |
R5 | 第2問 | 買い替え負担へ対応する販売方法 | 価格、支払方法、継続利用 | 価格戦略型 |
R5 | 第4問 | オンライン・コミュニケーションで関係強化 | 誰に、何を、どこで届けるか | 既存顧客深耕型 |
R3 | 第4問 | 新菓子の製品戦略とコミュニケーション | 商品、顧客、媒体、効果 | 新商品・新サービス型 |
データ読解型で先に見ること
| 数字の見え方 | 先に言うべきこと | ありがちな誤り |
|---|---|---|
| 構成比の変化 | どの顧客層が伸び、どの層が落ちたか | 売上が落ちている だけで止める |
| 客単価と来店頻度 | どちらを伸ばす設問か | 売上向上 と広く書きすぎる |
| 季節差や曜日差 | どの利用場面を狙うか | 年間平均だけで読む |
| 店舗とECの差 | 接点設計のどこを変えるか | 媒体名だけを書き、導線を書かない |
誤答例と直し方
| 誤答例 | どこが弱いか | 直し方 |
|---|---|---|
SNS を活用する | 誰に何を伝えるかがない | 子育て世帯に地域食材の簡便商品を SNS で訴求する と対象と価値を入れる |
高齢者向けに新商品を出す | 与件の強みが使えていない | 地域資源、既存顧客、既存設備などの強みを接続する |
売上が落ちているので販促する | データ根拠がない | 30 代比率が低下しているため など数値を根拠にする |
新規顧客を増やし既存顧客も深耕する | 設問の軸が散る | 誰に を 1 つに絞り、効果も 1 つ目立たせる |
判断を早くする確認
- 設問は
誰に、何を、どのように、効果のどこを一番強く聞いているか - 与件の強みは
商品力、地域性、関係性、媒体のどこか - 効果は
来店数、客単価、再来店、認知のどれを 1 つ目立たせるか
よくある誤答
- 顧客を決めずに施策だけを書く
- 与件にない新商品や新市場を作りすぎる
- SNS 活用と書くだけで、内容と媒体が具体化していない
- データ読解で、数値ではなく印象だけで答える
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