利益と資金の管理
利益計画、予算管理、キャッシュ・フロー管理を整理する
このページの役割
利益と資金の管理は、利益 と 現金 を分けて考えるための章ハブです。診断士試験では、利益計画と予算管理、キャッシュ・フロー管理、FCF、運転資本 がまとまりで問われ、事例Ⅳの投資判断にも直結します。FCF は フリー・キャッシュ・フロー の略で、事業が自由に使える現金を示します。
[!TIP] 初めて読むならこの順
まず
利益計画と予算管理で予算と実績がなぜズレたかを押さえ、そのあとにキャッシュ・フロー管理で利益があっても現金が減る理由を確認します。最後にFCFと運転資本で投資判断や資金繰りへどうつながるかを見ると、利益の話と現金の話を混同しにくくなります。
学習のポイント
- まず
利益とキャッシュ・フローの違い - 次に
予算管理と利益差異分析 - そのうえで
キャッシュ・フロー計算書 - 最後に
FCFと資金管理
この章のページマップ
利益計画と予算管理
予算、実績、利益差異 を、なぜズレたか の説明までつなげます。
利益差異 は、予算と実績の差を利益の観点から分けて見る考え方です。
キャッシュ・フロー管理
営業 CF、投資 CF、財務 CF、FCF、運転資本 を、利益との違いから整理します。
営業 CF は本業で増減した現金、運転資本 は売掛金・棚卸資産から買掛金を差し引いた、日々の営業に拘束される正味の資金です。
利益と資金の管理 基本確認問題
間接法、FCF、資金繰りの読み方を、短い確認問題で点検します。
最優先で固める論点
利益とキャッシュの違い
利益が出ていても現金が不足することがあります。ここを理解していないと、キャッシュ・フロー計算書の意味が見えません。
特に押さえたいのは次の点です。
減価償却費は利益を減らすが現金は減らさない売掛金の増加は売上があっても現金を増やさない設備投資は利益より先に現金を減らす
予算管理と差異分析
予算と実績の差を、価格差異、数量差異、変動費差異、固定費差異などに分けて考えます。単に差を出すだけでなく、なぜ利益差が出たか を説明できることが重要です。
キャッシュ・フロー計算書
営業活動、投資活動、財務活動の 3 区分を整理します。特に 間接法 は頻出なので、税引前当期純利益から始めて、非資金項目、営業外損益・特別損益、運転資本の増減を調整する流れを押さえます。
FCF
FCF は事業がどれだけ自由に使える現金を生み出したかを示します。DCF 法や企業価値評価の前提になるため、ここで曖昧さを残さないことが重要です。
後半で伸ばす論点
キャッシュ・フローのパターン分析
営業 CF、投資 CF、財務 CF の符号の組み合わせから、企業が成長局面なのか、成熟局面なのか、資金繰りに問題があるのかを読み取る論点です。
連結会計、税効果会計
本章では周辺論点ですが、制度上の理解として問われることがあります。まずは 何を調整する仕組みか を押さえるのが先です。
まずどの順で読むか
対応する出題テーマ
| テーマ | まず戻るページ |
|---|---|
| 予算、実績、利益差異、予算統制 | 利益計画と予算管理 |
| 営業 CF、投資 CF、財務 CF、間接法、運転資本 | キャッシュ・フロー管理 |
| FCF、資金繰り、キャッシュ不足の原因、CF の符号パターン | キャッシュ・フロー管理 |
| 間接法の加算 / 減算、FCF の計算、短い判断問題 | 利益と資金の管理 基本確認問題 |
問題文を見たら、まず 利益差の話か、現金の流れの話か を決め、そのあとに 予算管理、CF、FCF のどこへ戻るかを固定すると迷いにくくなります。
典型的なつまずき
- 利益が出ているなら資金も増えると思ってしまう
- 間接法の加算 / 減算の向きを暗記頼みで処理する
- 営業 CF と投資 CF の意味を混同する
- FCF を営業利益ベースで雑に考えてしまう
問題を解くときの観点
- いま見ているのは
利益か現金か - 現金の増減を生んだのは
営業、投資、財務のどれか - 非資金項目を戻す必要があるか
- 運転資本の増減が現金にどう効くか
- 予算実績差異なら、
売上差、変動費差、固定費差のどこから崩れているか
次に読むとよいページ
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