原価計算 基本確認問題
原価計算の基礎論点を短い確認問題で点検する
このページの役割
このページは、原価計算の基本論点を自力で言えるか を点検する演習ページです。過去問そのものではなく、過去問で問われやすい型 を短く確認します。
学習のポイント
- 問題文を見た瞬間に
何の計算かを切れるようにする - 数字を当てはめる前に、
受注生産、大量生産、差異分析のどれかを決める - 解けなかったら、先に本文へ戻って手順を言葉で説明する
基本確認問題
応用確認問題
問題 7
次のデータがある。
| 項目 | 製造指図書 No.401 | 製造指図書 No.402 |
|---|---|---|
| 直接材料費 | 360,000円 | 240,000円 |
| 直接労務費 | 180,000円 | 120,000円 |
- 製造間接費の予定配賦率は
直接労務費の90% - No.401 は当月完成
- No.402 は月末仕掛
- それぞれの製造間接費配賦額はいくらか
- 月末仕掛品原価はいくらか
- 完成した No.401 はどの勘定へ振り替えるか
解答 7
- 製造間接費配賦額は、No.401 が
162,000円、No.402 が108,000円です。 - 月末仕掛品原価は
240,000 + 120,000 + 108,000 = 468,000円です。 - 完成した No.401 は
製品勘定へ振り替えます。金額は360,000 + 180,000 + 162,000 = 702,000円です。
問題 8
製品Aを 120 個生産した。標準原価カードでは、直接材料費は 1個あたり 3kg × 400円 である。実際には 380kg を 1kgあたり390円 で消費した。
- 直接材料費差異の総額はいくらか
価格差異と数量差異はそれぞれ有利か不利か
解答 8
- 標準消費量は
120 × 3 = 360kg、標準材料費は360 × 400 = 144,000円、実際材料費は380 × 390 = 148,200円なので、直接材料費差異は144,000 - 148,200 = △4,200円の不利差異です。 - 価格差異は
(400 - 390) × 380 = 3,800円の有利差異、数量差異は(360 - 380) × 400 = △8,000円の不利差異です。
問題 9
生産量が販売量を上回り、在庫が増えた月に、全部原価計算 と 直接原価計算 を比べると、利益が高くなりやすいのはどちらか。
解答 9
全部原価計算 です。固定製造間接費の一部が在庫に残るため、その月の費用として出ていく額が相対的に小さくなります。
事例Ⅳにつなげる観点
- 勘定連絡は、
どの数値が製品へ出て、どの数値が仕掛品に残るかを言葉で追えるかが重要です。 - 差異分析は、
価格の問題と能率の問題を切り分けて説明できるかが重要です。 - 直接原価計算と全部原価計算の利益差は、CVP や意思決定の入口として使える状態にしておくと事例Ⅳにつながります。
問題を解くときの観点
- まず
どの原価計算かを切る - 次に
何を配るのか、どこへ配るのかを見る - 差異分析では、
価格の差か数量の差かを先に決める - 利益比較では、
固定製造間接費の流れを追う
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